リンクスリングスって何?
リンクスリングスは東京ゲームショウ2018のCyberAgentブースで発表された、サムザップがパブリッシャーの陣取り対戦アクションゲームです。
ゲーム内容はファミ通などいくつかの媒体で記事があるのでそちらを参考にしていただけたらと思います。
リリースは2019年春を予定しているとのこと。
PV
公式サイト
公式ツイッター
まさかの対戦アクション2つ同時発表
先日キックフライトの記事を書いたのですが、TGS2018で同日発表されたリンクスリングスもまさかの対戦アクションゲームだったので試遊してみたところ、とても好感触だったのでこちらもプレイした感想を書いてみたいと思います。
試遊自体は練習1回+対戦1回の計2回で、この短い時間の中から感じたオリジナリティがある部分はもちろん、ここはちょっと似てるなーと思ったところを思い出しながら書いていってみたいと思います。
キックフライトの記事はこちらをご覧ください。
※以降の内容は個人の見解が多分に含まれている点、ご留意ください
リンクスリングスの魅力
囲って陣取り
リンクスリングスは4vs4のPvPで、マップの中を走り回ってより多くの陣地を取った方が勝ちとなります。
最初にこのゲームの説明を聞いたときは走った部分が自陣になるって聞いたので割とありがちな感じなのかなと思ったのですが、囲った部分が全て自陣になるというただ1つの要素が加わっただけで面白さや戦略性が格段に上がっており、残り時間が少なくなった状態からでも一発逆転を狙うような立ち回りが出来るようになっています。
どうせ囲うならどかっと大きく囲いたくなるのですが、歩いて陣地を広げていくとどんどんエネルギーを消費してしまい、枯渇すると歩いても陣地を拡げることができなくなってしまいます。
ここで必要になってくるのがタワーで、自タワーの周りにいることでHPと一緒に陣地を拡げるためのエネルギーを回復することができます。
つまり勝敗には直接関係しないタワーですが、タワーがないと陣地を拡げることができず、かといってタワーを取るだけでは勝てないというジレンマがあり、良い相互作用を引き出しています。
立ち回り
タワーは最初どちらのチームにも属していない状態でマップ上に複数設置されており、先に到着して建設したチームのものにすることが出来ます。
前述の通りHPやエネルギーを回復するためにタワーが必要となるため、初動はどこのタワーを狙うのかがポイントになります。
マップによって重要拠点があるのでそこを取れるかどうかでその後の戦況に大きく影響するのですが、例えば左、中央、右の3つのタワーがある場合、重要になるのは中央のタワーになるので、4人のうち何人をそこに向かわせるのかが1つの戦略になります。
キャラクターのタイプによって得手不得手もあるのでタワーにくる敵を倒す役割のプレイヤーもいれば、スピードを生かしてタワーを取る人もいるかもしれません。
自分が使うキャラクターによって個性が異なるだけでなく、チーム構成によって役割も変わってくるので臨機応変な対応が求められそうです。
他のゲームと似てるなーと思ったところ
塗って陣取り?
自分の移動した場所を自陣としてエリアを拡げられ、最終的には多くのエリアを取得した方が勝ちという点だけを見ればスプラトゥーンのナワバリバトルと似てなくもないです。
ただエリアを拡げるためのエネルギーであったりタワーの存在、そして何と言っても囲った部分を塗りつぶせるというところでユニークさがあるのでプレイして似てるなーという印象は全くありませんでした。
タワーの取り合い?
タワーの存在という点だけで言えばLeague of Legends (以下、LoL) をはじめとする多くのゲームで取り入れられている要素なのでそれだけを取ってあれと似てるこれと似てるというのは無理があるかなーと思います。
要素としてタレットを置いたり出来るキャラとかもいるので本当に局所的に見ればインスパイアしている部分もあるかもしれませんが、それこそLoLと似たゲームなんて他にもたくさんありますしオーディンクラウンのように敵のタワーやコアを破壊するといったまさにそのものといったものもあるしBATTLE OF BLADESの4vs4とも違うので比べてみるとやはり違うゲームという印象の方が強いかなと思います。
囲って陣取り...?
現代版リアルタイム対戦アクション囲碁・・・?
カジュアルゲームでは似たようなものはありましたが・・・。
いいとこ取り?
ということで色々と他ゲーとの類似点を考えてみたのですが囲って陣取りをする4vs4という観点で自分にはコレというのは思い当たりませんでした。
要素1つ1つを見るとあのゲームにあったこのゲームにあったと言えなくもないのですが、それらをうまいこと1つにまとめ上げて新しい価値観を生み出しているところがこのゲームのオリジナリティかなと思います。
期待すること
視点
プレイして最初に気になったのは視点切り替えでした。
このゲームは縦持ちなので上下はある程度敵が近づいてくるのを把握しやすいのですが、試した感じだと視点を変えるということは出来ないようだったので左右からくると視野の関係上急に敵が現れた、と感じることがあります。
マップ上で敵味方の位置を把握することができるのですが、マップが小さくどちらかというと敵陣と自陣のエリアを把握する用途で全体マップになっている印象がありました。
ただ、マップの端を塗り進める(という表現が正しいのかは分かりませんが)と、マップ上でも塗られているのかどうかを把握するのは難しいのでこっそり塗っておくといったようなことができてしまうのかなーと思っていて、マップだけで状況を全て把握するのは難しいような気もしています。
この辺りは拡大マップや視点の切り替えなどのニーズが出てくるのかもしれないです。
また、少し敵の位置把握とは話が異なりますが少し引いた位置からのカメラになるので周りの状況を把握できる一方、バトルをする際にはキャラが小さいのかな?と感じることがあったので、攻撃を始めたら少しカメラが寄ってバトルしやすくなるが周りが把握しづらくなり、移動を始めると周りが見やすいといったようなUXがあっても面白いかもしれないですね。
カスタマイズ
キャラクターには予め用意されたスキルが備わっていて、ユーザーがカスタマイズできるのは装備ごとに用意されたスキルになる(間違っていたらすみません)とのことで、装備は2つできるみたいなのですがスキルも2つ付けられるようになるのでしょうか?
もしこの1枠だったとしたらキャラによってコレがベストと決まってしまうと差別化をはかりにくく、似たようなプレイングをする人が増えてしまうんじゃないかなーと気になっています。
その人のプレイングによって組み合わせを変えること新しい戦術を生み出すといったような楽しみ方もできるので、キャラクターのスキルをカスタマイズできる枠がもう少しあると個性を出しやすくて自分としては好みなのですが・・・。
UI的には限られた領域を使うことになるのですがリングコマンドのようなものにするとかで何とか複数つけられるようになってくれると嬉しいです。
チャット
今回のテストプレイでは確認することができなかったので現状どうなっているか分からないまま書くのですが、チャットが充実しているといいですね。
このゲームは味方とのコミュニケーションが重要になると思うので、例えばタワーを取りに行く、左をカバーに入る、裏どりに行くといったように自分がこれから何かをするというものと、中央をカバーしてほしい、右のエリアを取りに行ってほしいといったように他のプレイヤーに何かをしてほしい、という両方の側面で複数用意されているとコミュニケーションも取りやすくていいですね。
あとはよろしく、ごめん、ありがとうといった挨拶系があれば完璧です笑
スキル
1回のプレイで1キャラクターしかプレイしていないので全てを確認することはできなかったのですが、現状でも攻撃だけでなく回復やバフ、デバフなど色々あるみたいですね。
個人的にはトラップ系やフィールド効果のあるもの、例えば一時的に通り抜けできなくなる壁を作ったりエネルギー消費量が高くなるエリアを作ったり・・・といったものがあると楽しそうです。
あとはプレイしていてHPやエネルギーの回復が結構きつかったので、タワーではない簡易ミニタワーみたいなものを設置することで一時的にタワーと同じように回復できるようになるとか、味方の近くにいるだけで徐々に回復するとか今後追加されることに期待したいです。
スプラトゥーンのスペシャルにあるトルネードのように攻撃しつつマップを自陣の色に塗ることができるようなものも今後出てくるかもしれないですね。
その他
あとはもっと後の話になりますが火力インフレにならないこと、マップが充実すること、戦略性があること、細かなテクニックを発見する楽しさがあること、キャラクターに魅力があること、ユーザーが介入する余地があること、リプレイ機能と観戦機能、そして何よりガチャゲーにならないPvPとしての楽しさを残してもらうこと・・・とキックフライトの記事に書いたのと同じものを挙げてしまうわけですが、この辺りはどのゲームでも同じ部分ですね。
いかがだったでしょうか?
意外とこの手のゲームはスマホゲームでも苦戦しているジャンルなのかなと思っているので本当に頑張ってもらいたいです。
ここだけの話ですが、今回このゲームが発表された後にあるゲームプロデューサーの方とお話しする機会があり、その方にキックフライトとリンクスリングスのお話をしたところ後者の方がよくできている印象があるとおっしゃっていました。
また、TGSへ一緒に遊びに行ったコンパスプレイヤーの方もリンクスリングスの方が面白かったという感想を言っていました。
リンクスリングスはルールが面白いだけでなく操作性もよかったみたいですが、キックフライトはちょっと操作が難しかった、とのことです。
逆にリリースされたらキックフライトを絶対やりたいと言っているフレンドもいて、自分の周りでは両ゲームとも話題になっている印象を受けました。
自分もこの手のゲームは最も好きなジャンルなので、どちらも今後注目していきたいと思います。
じっくりプレイしたいのでできればリリース日は離して欲しいですねw
それではまた。
© Sumzap, Inc.